家族写真、記念写真、結婚式前撮りなどの出張ポートレート撮影
TOP > ピュアポートレートサービス 日記 > 上野2
1868年7月4日、この坂道で旧幕府軍である彰義隊と薩長を中心とした新政府軍との戦いがあった。たった150年程前にここ上野の森でサムラ達が、多くの若者たちが日本国の行く末のあり方で衝突した。 将軍家の菩提樹である寛永寺とともに上野の山は焼けの原になったらしい。今では美術館・博物館・動物園などに訪れた家族連れやカップル、修学旅行の生徒達などで賑わっているが、この坂道は血に染まって息絶えていった多くのサムライを知っているのだ。両サイド満開の花を咲かせ、昼となく夜となく人を引きつけてやまないこの坂道の桜は、若くして命を落とした若者たちの無念を吸って狂おしく咲いているような勢いだ。
これは2013年7月初旬の上野の葉桜の風景。150年程前の同じ頃に歴史教科書に載る事件があった。好んでこの道を通るが歴史に思いを馳せる事は滅多にない。隣国から難癖つけられ、ねちねちと抓られ続けている我が国。私を含め、あの頃の日本人の気概はどこに行ってしまったのだろう。